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要旨(Abstract)の書き方:例付きステップバイステップガイド(2026)

研究論文、学位論文、学会投稿向けの要旨(abstract)の書き方を学べます。テンプレート、出版論文からの実例、要旨タイプ別のチェックリストを収録しています。

要旨(abstract)は、研究論文の内容を150〜300語で要約したものです。答えるべきは、なぜ行うのか(背景+ギャップ)、どのように行ったのか(方法)、何が分かったのか(結果)、それが何を意味するのか(結論・含意)の4点です。本文が完成してから最後に書きましょう。方法・結果は過去形、結論は現在形を使います。要旨内では引用をしないのが原則です。

TL;DR: 要旨は150〜300語で4つの問いに答えます。なぜか?(背景+ギャップ)、どのようにか?(方法)、何が分かったか?(結果)、それが何を意味するか?(結論)。本文完成後に書きましょう。方法・結果は過去形、結論は現在形を使います。引用は入れません。

要旨は、論文の中で最も読まれる部分です。 データベースの読者、学会査読者、多忙な教員は、本文を読むかどうかを判断するために要旨だけを読むことが少なくありません。要旨が弱いと、研究自体が優れていても論文は読まれません。

要旨(abstract)とは、研究論文、学位論文、学会発表の内容を簡潔かつ独立して要約したものです。通常は150〜300語程度で、タイトルと著者情報の後、論文冒頭に置かれます。

要旨は次のものではありません。 序論ではない(序論には結果が含まれない) ティーザーではない(要旨では結論を明示する) 目次ではない(要旨は列挙ではなく要約を行う)

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Frequently Asked Questions

要旨はどのくらいの長さにすべきですか?
多くのジャーナルでは150〜300語が求められます。APAスタイルでは150〜250語が推奨されています。構造化要旨(医学系ジャーナルで一般的)は、見出し付きで250〜350語程度が一般的です。学会要旨は200〜500語の場合もあります。必ず投稿先ジャーナルの規定を確認してください。
構造化要旨とは何ですか?
構造化要旨とは、Background、Methods、Results、Conclusions などの見出しを付けて構成する要旨です(Objective、Design、Setting、Participants、Results、Conclusions などの場合もあります)。JAMA、BMJ、The Lancet など、多くの医学・健康科学系ジャーナルで必須です。短時間で内容を把握しやすくなります。
要旨は最初に書くべきですか、それとも最後ですか?
最後に書くべきです。要旨は完成した論文全体を要約するものなので、先に書くと本文の進展に合わせて何度も修正が必要になります。例外として、研究費申請や学会投稿では本文完成前に要旨が必要なことがあります。その場合は暫定版を書き、後で更新してください。
要旨で参考文献を引用してもよいですか?
一般的には不可です。APAでは要旨内の引用を明確に禁じています。一部のSTEM分野のジャーナルでは重要な引用を1〜2件認める場合があります。ChicagoやMLAでも推奨されません。どうしても引用が必要な場合は、要旨が参考文献一覧と切り離されて読まれる可能性があるため、著者名と年を含む完全な形で示してください。
要旨ではどの時制を使うべきですか?
背景・導入は現在形(『うつ病は…に影響を与える』)、方法は過去形(『我々は…を募集した』)、結果は過去形(『参加者は…を示した』)、結論・含意は現在形(『これらの知見は…を示唆する』)が基本です。これは、確立した知識は現在形、自分の研究で行った具体的な行為は過去形で表すという慣例に基づいています。
要旨と序論の違いは何ですか?
要旨は、論文全体(背景、方法、結果、結論)を150〜300語で独立して要約するものです。一方、序論が扱うのは背景、先行研究、研究課題までであり、結果や結論は含みません。要旨は単独で読まれることを前提とし、序論は論文本文の一部として読まれます。

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